喜多方。その4。

  • 2005.05.15 Sunday
  • 22:49
いそいそと墓周りの邪魔な草を少し折って除ける。(火を使うから危ないので)
小さな燭台と線香立てを取り出して並べる。
気持ち程度と蝋燭に火を灯したけれど、更に強くなった風ですぐに消えてしまった。
怖いほどに強い風が吹いている。
側の木がギシギシと音を立てている。
3、4本束にした線香を半分に折り、仕方なくライターで直接火をつけた。
風のせいもあり、なかなかつかなかったが、それでもなんとか様になったかな?というところまでは火がついた。
ごうごうと音を立てて流れていく風に、線香の煙は見る影も無く消えていく。
そっと手を合わせた。なんだか胸のつかえが取れた気がした。
自己満足でしかないと、そうわかってはいるけれど。

また来ます、とは言わなかった。
けれど辺りを見回し、今度は目印になりそうなものというか景色を覚えた。
次は、ここまでは迷わないと思う。

内記隊長、今日は本当にありがとうございました。
もう一度、お会いできて、本当に嬉しかったです。

喜多方。その3。

  • 2005.05.15 Sunday
  • 22:37
整備されていない墓所は道らしいものもない。草はかなり生えているし、崩れている墓石もある。手入れされている墓とそうでない墓との差は歴然。
墓石の向きもバラバラなので墓石に記された名を読み取っていくのにも時間がかかった。
何度も、もうダメかもしれないと脳裏を掠める。
そのたびに、何のためにココまで来たんだ!と自分の声がもう一度聞こえる。
何度も何度も、それが繰り返される。
ダメだ・・・と立ち止まったのは1度や2度じゃなかった。
どうしてあの当時、目印になりそうなものを覚えていなかったのかと悔やまれた。

本当にもう諦めようかと思って、立ち止まった。
それにしても悔しかった。
見回せば今見てきた墓石は、全体の1/3にも満たないと思われた。
悔しい、ここまで来たのに!
立ちすくんで俯いた。両手を握り締めた。こぶしが震える。
思わず心で叫んだ。
『内記隊長、どこですか!内記隊長のお墓はどこですか!教えてください!だれか、お願いします!このままじゃ帰れない・・・!』
誰に聞こえるわけもない、ただ、そう叫ぶように胸の中で繰り返しただけ。
それまで吹いていた風が、一瞬少しだけ強くなった気がした。
はっと何かにつられるように顔を上げて、左斜め前を見た。
瞬間、はっきり言って、わが目を疑った。
あったんです、そこに。
寸分狂わず、たまたま顔を向けたその視線の先に!!
声も出ない、驚きで。
逸る胸を抑え、視界に映る墓石へ向かう。
記憶の中の文字とは少し違ったけれど、見回した墓石の側面には間違いなく『日向栄吉建立』の文字、そして見まごう事なき『日向代々之墓』の文字。
やっと、たどり着いた。驚きと嬉しさとほっとした事で、泣きそうだった。
きっと内記隊長が見兼ねて導いてくれたんだと、好意的に解釈した。正直、本当に嬉しかった。

喜多方。その2。

  • 2005.05.15 Sunday
  • 22:24
さて、向かった先は万福寺ですが、何故満福寺へ行ったのでしょうか?

以前このブログでも書きましたが、喜多方にある満福寺には日向内記隊長のお墓があるのです。
それでずっと昔に墓参へ行ったときに、きちんと準備して行かなかったばっかりにお線香も何もありませんでした。
なので今回は事前にしっかりお線香と蝋燭、それぞれの台とライターを持参しました。(数珠はさすがに母上に怪しまれそうでやめましたが)

どきどきしながら目当ての満福寺へ。
昔の微かな記憶を辿りながら、なんとか到着。
問題はここから。
どのあたりに墓石があったのか、本当に全く覚えてないんです。
けれど割と楽観的にいました。その場に行けば思い出すかなぁ?と。

ところが、というか、やはり、というか。
あの当時どの辺から墓所に入ったか、どこら辺りで見つけたのか全く思い出せませんでした。
不規則に並ぶ墓石をきょろきょろと見回しては、あっちでもないこっちでもないと道無き道をうろうろと歩き回りました。
そうするうちにも時間は刻々と過ぎていきます。
落ち着いて、よく考えよう!
思い出して、なんか手がかりは・・・?
表の車道に近かった気がする。
木が少しはあった気がする。
一つ一つ丁寧に見ていっても、かなりの数。とても追いつかない。
決して新しい墓石ではないし、外側のほうでも本堂近くでもなかったはずなので、その辺を選択肢から外した。
それでも、やっぱりかなりの数。
ぐるぐる見回しながら墓石の間を縫うようにして歩いた。

喜多方。その1。

  • 2005.05.15 Sunday
  • 21:52
先ほども少しだけ書きましたが、飯盛山で観光タクシーの運転手さんに分かれまして、時間が思ったよりもずいぶん余りました。
ですので予定を繰り上げ、明日行く予定の喜多方に先に行きました。
2時35分くらいの電車に乗ったので、喜多方に着いたのは2時50分過ぎくらい。

喜多方での予定は、母上には内緒でした。内緒だけど『別行動で野暮用があります』とだけは事前にしっかり言い含めておきました。
ですので喜多方に着いた時点で予定通り別行動・・・しようかと思いつつ、けれど昼食がまだだったので先に遅めの昼食をとることにしました。
勿論喜多方ラーメンです(笑
坂内食堂というところで、おいしくいただきました。ごち。

その後母上とは別れ、食事の前に借りていた貸し自転車に乗って、目指すは満福寺!!
久しぶりに乗った自転車はちょっと怖かったです。

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